イベントバイトで着ぐるみを着たよ!単発で楽しかったアルバイト

 

単発のイベントバイトで着ぐるみを着せられて…

遊園地でバイト

私は以前、週末を利用してよくイベントスタッフの単発バイトに参加していました。設営業務などの力仕事は学業に支障をきたすかもしれないと考え、主に試食や試飲のデモンストレーション業務がメインのイベントを中心に応募していました。

その為、イベントに参加する企業が用意していたコスチュームを着用することも多かったのですが、マイクロミニのスカートや胸元が大きく開いたセクシー系のコスチュームを手渡された時は勤務時間中、ずっと心の中で「もう帰りたい」と唱え続けていた事もあります。

 

これまで着たコスチュームの中で特にインパクトがあったのは、健康商品フェアのイベントに参加した際に渡された、とある企業の自社キャラクターのパンダの着ぐるみです。

 

私は、そのバイトの募集要項に「制服あり」と記載があったことは覚えていましたが、よもや着ぐるみを渡されるとは思いもよらず、「え?これを着て仕事をするんですか」と何度も現場担当者の方に確認をしてしまう程、動揺してしまいました。

 

突如、きぐるみでパレードに参加…

現場担当者の方に着ぐるみ着用を言い渡された私は、その場で一旦半袖と短パンに着替え、他のスタッフの方の手も借りながら着ぐるみを身に着けていきました。関節は曲がらないし、着ぐるみの頭部が重すぎて立っているだけでも辛く、しかも内部に熱がこもって満足に呼吸も出来ないという生き地獄…。

 

でも、幸いだったのは、着ぐるみの仕事はブースの前に立って手を振っているだけでいい、という簡単なものだった事でしょうか。これがもしも「会場内を走り回れ」というような指示であったなら、私は確実に倒れていただろうという確信があります(笑)。

 

午前が終わり、昼食を取った後、午後も同じようにブースの前に控えていたのですが、ブースを離れていた現場担当者の方が慌てた様子で戻ってきて告げた言葉に、私は目の前が真っ暗になりました。それは、午後に予定されている参加企業によるパレードに、着ぐるみ担当の私にも参加してほしいと言うのです。

 

当初、パレードには数人の女性スタッフだけが参加する予定だったのですが、他の企業に比べて見劣りがすることが判明したので、急遽着ぐるみも参加させようという事になったらしいのです。

 

たいへんだったけど楽しい思い出…

ただ、着ぐるみを着た状態で長距離を歩くことが難しいことは分かっていたらしく、着ぐるみの両足の部分だけを脱ぎ、代わりに厚めのタイツとスニーカーを着用しろと言われました。上半身と胴体だけパンダの着ぐるみで、下半身はタイツ人間という見るに絶えない姿のままパレードに参加させられた私は、やけくそで観客に愛想を振りまき、なんとかその日の仕事を終えました。

 

今後、単発のイベントバイトをしようと思っている方は、求人募集記事に「制服あり」という文字を見かけたら必ず事前に確認しなければ私のような悲惨な目に遭うという事を覚えておいてください。

 

(20代女性・学生時代のバイト経験)